CATEGORY まんだら教報

弘法大師ご誕生の聖地

弘法大師ご誕生の聖地 弘法大師、空海上人の出生の場所については色々な説がありますが、その一説のなかでも重要視される場所こそ香川県多度津町白方にあります当院「海岸寺」でございます。 その理由は、海岸寺に残されている出産にまつわる様々な痕跡とお大師様自らが残された文字などから海岸寺が大師誕生の産屋跡と考えられるからです。 周辺の情景からみていくと近隣には母・玉寄御前のお住まいの跡として確定している「仏 […]

海岸寺絵葉書

海岸寺絵葉書(昭和初期) 解説 1.(左上) 大日本真言根本霊場 大師堂再建中 2.(右上) 日東初縁場       本坊全景 3.(左下)               本堂 4.(右下) 御胞衣塚(右)  熊手八幡宮(左)

屏風浦物語

横尾時蔭(よこおときかげ) (文責;高橋厚温 引用:まんだら教報 第28号 昭和43年6月15日発行) 海岸寺より熊手八幡宮に行く県道の北側の田の中に、一本の松がある。その下に六尺ほどの古い石塔。これは、時公塚とよび、稀代の雅楽の達人、横尾時蔭をほうむっているものである。 時蔭は、摂津国天王寺に住んでいた人で、父は大和介といって、代々、雅楽をもって官についていたのですが、わけがあって嘉元(鎌倉末期 […]

身代り肌守り

 丸亀十二聯隊、小川大尉の部下分隊長芥数雄(丸亀市塩屋町、二十八才)は日支事変、昨年九月七日・八日・九日の罷店鎮の戦に際し敵の砲弾三四尺前に落ち、為に倒れたり。しかるに夢の醒めたる如に起き上がりて見れば、我が分隊に人影はなく、ただ森戸君(仲多度郡七ヶ所村出身)と二人のみ無事なりしは不思議に絶えず。調べてみれば懐中にありし海岸寺の肌守りは真二つに割れてあり。此の御守りが身代りになってくれたのであろう […]

お籠り一ヶ月で歩けるように

私事は去る昭和三年拾参歳の初夏より不図脊髄病に罹り高松の赤十字病院に入院致しましたが、軽症で有りました為め二ケ月餘りにして退院する事が出来ました所が、其の秋家事の手伝いをしたのが原因で再発し起る事も出来無い重病と成りました。此度は全快の見込み覚束なく此の上は神仏におすがりするより他に致し方なしと悟りましたので、自動車と人の背を借りて漸く此の奥の院へ辿り付き、お籠りをさせて頂く事と成りました。其して […]

罪の報いもお蔭をいただく

 私事昭和廿六年五月五人目の子供を妊娠、老親をかかえての貧しい生活を苦慮いたし中絶用の薬品を二度服しましたが、生命力強く翌年二月末に三男栄治を出産、然し心身弱く日夜に悩まされつつも自分が蒔いた罪の報いと思いひたすら子供の成長を神仏に祈りおりました。 十才の春、四国巡礼の方より海岸寺に連れ行き母子共々にお大師さまにおすがりせよと教えられ、海岸寺に参詣なにとぞ元気な体を智慧を授け給えと一心にお祈り申し […]

お大師さまが現れた

昭和六年四月吉日、高松市今新町谷本スガ他同行四人打ち連れ四国巡拝の途に出で、同月二十一日当海岸寺屏風浦に詣で無縁の佛の供養をなし一心に礼拝中、突然谷本スガの眼前に白雲立ち込み忽ちにして大師の御尊像現し、驚きて同行の袖を引き其の霊験あらたかなるを拝し奉りたる事、日一日として忘れ難く、之を紀念すべく当時の情況を謹写し奉納いたしたり。  (奥之院大師堂奉納額より)

霊夢により足が立つ

 福岡県筑紫郡堅粕村大字比恵百五十番地、神藤タネ(明治六年生まれ)は、廿四歳で初めて男子を出産しましたその月より手足が急に不自由になりました為、医者、もみりょうじ、その他の手をつくして治療にあたりましたが、その効なく、しかも家が貧しく、自力で四国八十八ヶ所を巡拝することが出来ずに困っていましたところ、その姉でサキという者が同村の要福市の妻となり、夫婦の中に子供が二人もありましたのに、家財を売り払い […]

眼の霊験

 私はずいぶんと長い間、眼を患い、ご霊験をうけし前は、ほとんど失明の状態でございました。 このままでは、夫の世話どころか、自分のことすらままなりません。 私は自分のこの身の有様を憂えて悶々として日々を送っていました。そんな時です。私は故郷からの便りをききました。きいたといいますのは、その手紙を夫によんでもらったのです。かいつまんで申しますと、私の眼のことを知った故郷の父母が、ご霊験あらたかな海岸寺 […]

タタリ返し

 花代のこの病は、どうもタタリではないかと思われます。 それは、兄嫁の里方が貧しくて毎日の暮らしにも困っている有さまでしたので、それをみかねた私は、皆に内密で米・麦・豆のようなものを仕送りしていたのですがそれを知った花代が、母に告げ口をしたのです。母はそのことを兄に話しました。それがもとで兄嫁は離縁になってしまったのです。 兄嫁は花代さへなくば離縁されなかったものをと、花代を恨みまして、ある神さま […]